蔵紹介
「三河みりん」で知られる
みりんの代表産地
愛知県碧南市で
伝統ある本みりんを造る
百年前から
変わらないみりん
うちの特徴を挙げるなら、「原料米は国産のものだけ使う」「麹づくりは手作業でおこなう」「加熱処理をせず、生詰めを行う」ってことだけれど、それはこだわりなんかじゃなく、これが昔っからの、うちのやり方ってだけ。
当たり前のことを
当たり前に行う
あえてこだわりを挙げるなら、「人様の口に入るものを造っている」ことに対する姿勢。例えば清潔を保つこと。新しい人材に一番初めに教えるのも手洗い。作業の合間にかかってきた電話に出た後も、時間をかけて手洗いをする。
仕込前は1ヶ月かけて徹底して掃除をする。全ての道具や機械、麹室とかはもちろんのこと、天井も蛍光灯の裏も全部。
作業中も米粒一つ落ちたらすぐに除く。こうした積み重ねは、お客さまへの安心安全だけでなく、作業をする側にとっても。米粒や水滴があれば転けるリスクを伴う。もうね、清潔を保つことは、僕にとって「当たり前」。
おかげで、製品の生菌数も30以下。この数字は滅多に出ない少ない数字と言われていて、だからこそみりん業界では珍しく「生詰め」で出せる。
伝統とか本格とか抜きに
普通に使って欲しい
よく、「大切に使わなきゃ」って言ってもらうんだけど、普通に使って欲しい。だって、「普通」が一番幸せじゃない。病気とか、事故とか、天災とかが起これば実感するでしょう。僕は普通が大好き。だから普通に使って欲しい。